
毎月たまって金利200倍も! auカブコム証券のクレカ積立は業界屈指の高条件【達人キクチ流au経済圏活用術 第3回】
2023/06/30
ツイートポイ活をさらに極めたい! そんな思いを持ったなら、知るべきは先人の知恵。ポイ活の第一人者として知られる菊地崇仁(きくち たかひと)さんによる「キクチ流au経済圏活用術」最終回です。
今回はauカブコム証券による投資がテーマ。さらに連載最後ということで、みなさんに覚えておいてほしいポイ活の心得も伝授してもらいます。
自動化を支える積立投資
どうも、菊地です。前回は、毎月何もしなくても自動でたまる仕組み作りを解説しましたが、じつはauじぶん銀行以外にも自動化に最適なサービスがあります。それが「auカブコム証券」。

そもそも積立投資はポイ活との相性抜群。投資商品をクレジットカードで購入することで、毎月決まった額のポイント還元が受けられます。「クレカ積立」と呼ばれ、ポイ活界隈では広く知られるワザですね。
クレカ積立では証券口座とクレジットカードの組み合わせが重要。たとえ同じ証券口座でも利用するクレジットカードによって還元率が変わってきます。私も複数の証券口座を持っていますが、それぞれ還元率の良いクレジットカードで引き落とすようにしています。
ここでオススメしたいのがauカブコム証券とau PAY カード、またはau PAY ゴールドカードの組み合わせです。

毎月、投資信託の積立金額の1%がPontaポイントで還元されます。他社だと「還元率が0.5%以下」、「年会費のかかるクレジットカードが対象」、「たまるポイントの種類がつかいにくい」という場合も多く、じつはかなり高条件の組み合わせなのです。
さらに、au IDを登録すれば月間平均保有残高※に応じて毎月最大0.24%(年率)が還元される「資産形成プログラム」も適用されます。

たとえば、通常銘柄の月間平均保有残高が50万円とすると、加算率は年率0.05%なので毎月20Pontaポイント。
50万円×0.05%÷12=20.8333……
→20Pontaポイントを加算
私の場合、カード決済の上限である5万円ずつ積み立てているので、1%還元で毎月500Pontaポイントたまります。平均保有残高は140万円ほどありますが「auカブコム証券指定銘柄」枠に入る投資信託を購入しているため還元率は0.005%。先ほどの500Pontaポイントに加えて、だいたい毎月4〜5Pontaポイント入ってきます。
やはり自動的に毎月500Pontaポイント以上獲得できるのは大きなメリットです。「資産運用」と聞くと身構えるかもしれませんが、積立金額は月100円から設定可能ですし、初心者が始めやすいつみたてNISAも対象です。まだ投資デビューしていない方は、ポイ活を機に検討しても良いのではないでしょうか。
なお、ポイント還元の場合は非課税という点も重要です。投資信託の利益には通常20.315%の税金がかかりますが、ポイント還元を受け取るときに税金は引かれません。
ポイ活に加えて金利優遇も
auカブコム証券の積立投資でためる方法を解説しましたが、ここで少しだけポイ活から離れ、auサービス利用者に知っておいてほしいおトク情報を紹介します。auじぶん銀行の「auまとめて金利優遇」です。
au PAY、au PAY カード(au PAY ゴールドカード含む)、auカブコム証券の3サービスとauじぶん銀行を連携すると、円普通預金の金利が最大で年0.20%(税引後 年0.15%)となります。

大手銀行の円普通預金金利は0.001%設定がほとんどなので、0.20%となると200倍。ここまで高い金利は他行ではなかなか見かけません。
前回の「auじぶん銀行の自動化」でも、au PAY カードとauカブコム証券との連携についてはお話しましたね。
残りはau PAYとの連携ですが、ひとつ注意点です。前回、au PAY 残高へのチャージについて、以下のお話をしました。
もしau PAY ゴールドカードを持っているなら、還元率がプラス1%となるカードからのチャージがオススメです。「チャージはゴールドカードから。ゴールドカードの引き落としはauじぶん銀行」という流れにすればポイントを取りこぼすことはありません。
連携したらチャージしないといけないのでは、と思うかもしれませんが、ここでの条件は「連携」のみ。やはりゴールドカードを持っている人はカードからのチャージをおすすめします。
実際に私も3サービスとも連携済み。毎月70円程度は口座に入っています。

私は口座をつかい分けているので残高は50万円を超える程度ですが、メインバンクとして残高を増やせば、金額はもっと高くなります。毎月現金が入ってくる「自動化」も活用していただきたいですね。
ただし、0.20%の利息に対しては20.315%の税金がかかるので計算する際はご注意を(入金額は税引き後)。
連載最後に、達人が教える心得

ポイント市場はまだまだ拡大しており、今後も衰退することはないでしょう。なかでもPontaポイントのようにスマホキャリア、金融サービス、ネットショッピングなどを網羅し、生活者にとってどこででもつかいやすいポイントが生き残るはず。長く利用できるポイントをためる場合は、自分のつかっているキャリアで選ぶのがベストです。
そして、ポイ活を続ける上でもっとも大切なのは「無理をしないこと」。
ポイント案件を大量にこなしたり、運用難易度の高い投資に手を出したりすると結局長続きしません。普段の買い物であっても「あと5円買えば1ポイント増えるから……」なんて思いがちですが、それでは4円分損しています。
「ためる」こと自体が目的となってしまうのが一番の悪手。あくまでも節約のために、無理のない範囲で楽しんでやることが大切です。

私にとってもポイ活は、仕事半分、趣味半分の感覚。情報収集と少しの工夫でおトクになる楽しさがあるからポイ探を17年も続けられています。
この連載でお話した方法をそのまま真似していただくだけで、ポイ活がラクに、楽しくなると思います。ぜひ、みなさんのおトクな生活に役立ててください。
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※掲載内容は2023年6月30日時点のものです。内容は変更になる場合があります。
※本記事は、各社のWebページ掲載内容等に基づいて、菊地崇仁氏への取材の上、立花すだちが作成しました。
ライター:立花すだち